取り込んだデータの前処理[その3]

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線画のベクトル化

ここから先の作業は、あとから解像度を上げるときに綺麗な出力を得るための工程になる。最終的に解像度を下げるときは以下の作業はとりあえず必要ないが、データの使い廻しを考えるならやっておいても良いだろう。
解像度を下げて仕上げる予定の時は、また別の方法によって線画の抽出をする。
さて作業に移る。「範囲選択」>「色域指定」を選ぶ。
色域指定
色域指定のダイアログが出る。ここで、どのような色で判別するかを指定しなくてはならないが、今回は「シャドウ」を選ぶ。
シャドウを選択
すると、線画のうち、主線の黒い部分だけが選択される。
選択中
ここで、選択範囲が指定されている状態のまま、レイヤマネージャ内の「パス」タブを選んでパスマネージャを出す。そして、マネージャ下部のパス変換ボタンをクリックする。
パス変換
ここでかなり時間がかかるので、辛抱して待つ。絵の細かさやサイズにもよるのでどれだけかかるかは一概に言えないのが難しいところ。ちなみにここを速くしたければPentiumVとか浮動小数点演算の速いCPUにするといいだろうと思われる。PowerPC G4が使えたら最高かも(^^;
で、できあがると「作業用パス」ができている。
パス完成
できあがったパスは適当な名前で保存しておく。パスマネージャから保存できる。「作業用…」のままだと、この画像をいじっている間に失うおそれがある。
とりあえずパスは保存する
よく見ると分かるのだが、元の主線のエッジとできあがったパスのエッジは少し違うところを通る。実際に出力段階にまでいくと気になる問題ではなくなるのだが、どうしても気になる人は、ここでパスの修正を行うかパスの使用を諦める必要がある。ただ、パスの使用を諦めることとは、大解像度のまま作業を進めるということであるので、それなりの環境が必要になる。

前処理[その4]に続く


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