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残暑にっき2003年9月


2003/09/30
ハマリの構図
普通の日本人がFreeBSDを始めUNIXOSsを使うときに一番の壁になるのが、その解説がほとんど英語だということで、とくにそれは動作設定を行うときに最大となります。さらに問題なのは、設定ユーティリティという物はほとんど無いので、勢い設定ファイルを直接エディタでいじる羽目になることが多いという点。今回、Apacheとsambaでハマった訳も、ちょうどその辺にあったりして。
まぁsambaの場合は、素直にSWATを使いましょうということで結論。ともかくインストールして、そしてIEかなにかでhttp://serverIP:901/を叩けばSWATが立ち上がってくるので、sambaについてはこれに任せるのが一番。
ただ、事前の設定はやはりちょこっとだけ必要ですが。というのは、sambaとSWATが動くために最低必要な設定だけは、他の所をいじらなければならない。
samba起動前にいじるのは、/etc/inetd.conf。このファイルはtelnetやftpやsendmail、popなどネットワークサーバの起動、不起動を司る設定がまとめてあるファイルで、最近のFreeBSDではsambaについての設定も、標準で既に書き込まれています。ところが標準のままではその設定はコメントアウトされているので、最低限、それを解除して使えるようにしなければなりません。
その設定書きは、ファイルの末尾の方にある3行で、具体的には次のような行。
#netbios-ssn stream tcp nowait root /usr/local/sbin/smbd smbd
#netbios-ns dgram udp wait root /usr/local/sbin/nmbd nmbd
#swat stream tcp nowait/400 root /usr/local/sbin/swat swat
この3行の頭にある#を消して保存し直せば設定は完了。そしてサービスを再起動すれば自動的にsambaとSWATが動き始めるという次第。ここで注意なのは、サーバに使っているPCの再起動する必要がないという点。ここら辺が、なにかというとすぐハードリセットに行くWindowsとは違う訳ですが、ともかくその再起動の方法は次の通り。
inetd再起動
実は先ほどの設定ファイルは、inetdという、ネットワークサーバーをまとめて起動してくれるDAEMONの設定ファイルで、これを書き換えた上でinetdを再起動すれば、設定に書かれた他のサーバも一斉に立ち上がる仕掛けになっている。で、書き換えは終わったのでinetdの再起動を掛ければいい訳です。
で、再起動のためにはinetdの現在持っているpidを調べて、それを終了させる必要がある訳で、そのpid(プロセスID)を調べるコマンドが
ps -aux | grep inetd
これでinetdのpidだけがわかるので、それを使って
kill -HUP PID
と打てばよい。どちらのコマンドもrootで行う必要があります。 ところで、inetdに限らずいくつかのDAEMONについては、そのpidはあるところに保管されています。その場所は/var/runで、ここにinetd.pidというファイルがあり、その中身は現在稼働中のinetdのpidそのものが格納されています。よって、以下のようなコマンドでもinetdの再起動はできます。
kill -HUP `cat /var/run/inetd.pid`
これだと1行で済むし、pidを調べる手間も省けるので、ちょっと良いかもしれません。
で、肝心のsambaの設定は、SWATを介して行えばいいので、ここでは割愛の方向で。

2003/09/29
リモートの続き
さて、一応telnetでリモートアクセスできるようにしたわけですが、冷静に考えるとやっぱりヤバイよな、というわけで、昔ちょっと聞きかじったことのあるSSHを設定することに。
SSHというのはtelnetの通信を暗号化してセキュリティアップしたもの。まぁtelnetよりは安心ということで。でも準備が結構面倒だったり。
詳しい設定はこの辺を参考にさせてもらいました
要点としては以下。1)TeraTermを準備。2)TTSSHを準備。3)telnetで接続し、keygen -t rsa1する。4)できたkeyをTeraTermの方に持ってくる。
さて、SSHも使えるようになったところで、ここからが本題という感じに。今回の予定としてはApache、Perl、sambaは最低動作するようにしたいわけです。まぁ、最初ということで/stand/sysinstallからイージーにセットアップしてみたり。
これなら問題は起こらないはずなんだけど、そこで起こるのが面白いところで、というか変な事しすぎなだけとも(笑)

2003/09/28
ようやくFreeBSDのセットアップができたわけですが、このままじゃいけないわけで。使えるようにちゃんとアプリを入れたりしないといけないわけです。でもいちいちサーバーの所まで出向いてコンソールをごそごそ叩くのも面倒だし、それになによりコンソールに向かうと参照するためのサブ画面がないのが最大の問題。やはりWEBでいろいろ参照しながら作業した方がはかどりますし、と言うわけで、リモートでアクセスできるようにする作業から。
リモートでアクセスというと、まず思い浮かべるのはおなじみTELNET。最近はセキュリティやらなんやらで、これを使うのはヤバイとか云々言われてますが、とりあえず今はこのサーバー、まったく外に面していないのでまぁ問題なかろうということで作業開始。
といっても通常用のアカウント作るだけなんですが…と、アカウント作ったけどsuコマンドが効きませんなぁ(汗)
suが通らないので…rootを外に解放することに(って、この時点でgroup:wheelの存在は知らなかったわけで)。今思えばさすがに怖すぎる処置な訳ですが。ともかくrootを外に解放。これでtelnetはおろかftpも解放されて、それはそれで便利にはなったわけですが…問題大ありだよな(苦笑)。まぁrootの属するgroupについての記述ってのが、実はあんまり無いような気もします。事実ぐぐってもいまいちヒットしなかったし、FreeBSDのユーザーガイドとかにも的確には載ってないような気もしたし(これは調査不足なだけかも知れませんが)。
ちなみにtelnetでrootのloginを許可するには/etc/ttysをいじるのです。具体的にはsecureを付け足すだけですが、どこに付けるかはアレなんで書かない方針で(^^;
もしrootでの作業がしたいなら、下のように設定しましょう、こちらが普通に行われている設定方法です。
でまぁ覚え書き。FreeBSDのrootのgroupはwheelである。自分のユーザーアカウントでsu使ってrootに切り替えられるようにするには、自分のアカウントをこのgroup:wheelに登録する。groupの設定ファイルは /etc/group 。適当なエディタでこれを開いて編集。エディタは初心者ならviよりはeeの方がいいんではないかと。細かい操作は無理だけど、設定いじるくらいの作業なら基礎知識不要(英語の読解とキーマークの意味の理解は必要ですが)なので、UNIXさわるのがはじめてでも安心。具体的にはFreeBSDのコマンドプロンプト(正確にはシェルプロンプト)で
ee /etc/group
と打ち込んでやればOK。ちなみにこの作業はrootでコンソールからloginして行わなければいけません。通常ユーザでtelnetからやろうとしても設定ファイルに書き込めないのでダメです。
まぁもっと簡単な方法は、最初のユーザを登録するとき、初心者なら/stand/sysinstallを使ってユーザを登録すると思うんですが、そのときにgroupの項目にwheelと入力しておくことでしょうか。これで、そのユーザだけはsuが使えるようになっています。

2003/09/27
そしてついにROMキター。
さっそくROMを差し込み、バッテリーを交換してCMOSクリア。そしてボチボチと組み立て開始。
夕刻には組み立て終了し、ブートも正常に。やっとたどり着いた感じだけれど、これでようやく最初の入口に届いただけというのがなんとも。しかし苦難はこれで終わったわけではなかったりして。
さて、無事に起動するとなれば、次はFreeBSDのインストールな訳だが、ブートフロッピーを作るのが面倒、という理由により、家に転がっていた4.5RのCDROMを使ってインストールを試みることに。
まずは電源投入、そしてCDROMを装填してブートを待つ…とほどなくFreeBSDのブートが始まって、とりあえずカーネルコンフィグ画面。コンフリクト7件…どれもネットワークカード。CDインストールなので今は殺してあってもいいかと全部キャンセルして先に進む。
で、slice切って、labelを張って、いよいよファイルコピー…む、プログレスメーターが途中で停止しますな。気を取り直してもう一度最初から、CDROMからなのでこの辺わりと早くてあんまり苦にならないのは良いのだけれど、どーもやばそうな予感…
しかし何度トライしても、10%前後進んだところで読み込みが止まってハングアップ。どーもいかんなぁということで、もう一度分解してCDROMドライブを点検することに。
感じとしてはドライブが早すぎてマザーが付いて行ってない感じなので、その辺どうにかできないかWEBさーち。結果、ジャンパー1本でドライブモードが替わるので、それを試すことに。
ところがまったく改善しない。その上読み込み中にドライブ自体も反応無くなったりし始めたので、もうこれはダメと直感し、別の方法を探ることに。といってもftpインストールしかないんですが、NIC認識できるのかどーか…
NICに関しては事前に調べまして、一応FreeBSD用のドライバがあることが判明しております。なのでインストールしてからならばカーネルを作り直せば良いわけですが…今はインストール作業中、さて、どうしたものかと頭をひねりつつ、とりあえずもう一度ブート。そしてお馴染みのカーネルコンフィグ画面。例によってコンフリクトが7件。そこでもう一度その内容をよーくよーく見てみますと、その中に[vr0]の文字。
ドライバ捜索の過程で使用チップについても判明していたわけです。NICはFastEtherII PCI-TX な訳ですが、使用されているチップは表面に表示がないもののVIA製らしい。で、先ほどの認識名[vr0]、頭の[v]は多分VIAを示しているんだろうと勝手に解釈してvr0のみ生かしてあとはキャンセル。さて、これで認識するのか…
さて、インストールは進みましてメディア選択画面に。今回はここからFTPを選択。するとTCP-IPの設定画面が出てくるので、ホスト名やらIPアドレスやらゲートウェイやら入力して次へ…うむむ、どーやら外に繋がった様子。そしてインストーラー画面に突入。長かったー。
そしてインストールモードを選んでそのまま放置。これで寝る前には多分できてるはず…
できてるはずだったのだが、できてない。どーもファイル転送が途中で止まってるっぽい。むむー。
なんでかなーと思いつつ、まぁどうすればいいかはだいたい見当は付いておりまして、CATVでIPマスカレードの内側からですので、普通のFTPでは途中でサーバーからのシグナルが受け取れなくなって止まってしまうのでした。というわけで、FTP-PASVにして最初からやり直し。今度は止まらないようです。うう、なかなか先に進まない…
でまぁ日付が替わる頃にはなんとかセットアップ完了してたり。

2003/09/26
昨日買ったCPUファンを、早速着けてみる…コンデンサーが邪魔して着きませんが(涙)
仕方がないのでファンの取り付け金具を削って、なんとか装着。でかいなー、って、Socket370用で1GHzOKな代物なので仕方がありませんが。K6-2-300には完全にオーバースペックだねぇ。

2003/09/25
今回のサーバー計画では、ケースとFDD以外は追加投資しないつもりだったのだが、仮組みしたときに音が大変に気になった。主にHDDからの音だと思うのだけれど、CPUファンもどーやらそれなりに音を出しているっぽい。
どーするか悩んでいたのだが、結局CPUファンを買ってしまうことに。

2003/09/23
やっと梱包も終わって、いよいよ郵送の段取りへ。開封のまま郵便局へ持っていき、重さを量って切手を買う。返信用封筒にも切手を貼って、全部まとめて封筒で送る。さて、無事に帰ってきますかどーか。

2003/09/22
そしていよいよ全てを梱包して発送準備。手紙をMSWordで印刷して、フロッピー用意して、ROMをパックして…そして封筒に…入らないと来た(爆)
緊急事態なので、入るサイズの封筒を買いに行くことに。ところが、幅がちょうどだと長さがありすぎ、長さがちょうどだと幅が足りなかったり。仕方がないので幅がちょうどの封筒を買って帰ることに。
20日すぎなのでついでに本屋で鉄分補給してみたりした。
しかし結局、なんだかんだで郵送できなかったり。

2003/09/21
で、サーバー計画というか、BIOS復旧計画の続き。
週末は先方からの返事が無く、無為に過ごしていましたが、今日ついに返事が。で、早速こちらも荷造り開始。問題は導電スポンジですが、マザーボードの梱包に使ってあるのを切って使うことに。ちょっと柔らかいけどまぁいいでしょうかね。
そしてBIOSの入ったフロッピーも用意。これで準備はほぼ完了。

2003/09/19
とりあえず返事が来るまでの間に、面倒な作業はやっておこうということで、ケースからマザーを外して、ROM外しにかかる。
ROM外し器などという物は持っていないので、マイナスドライバーでじわりじわりと外す。話しに聞くと、この作業でROMを割る人もいるとかで、かなり気合いのはいる作業。
2枚のマザーからそれぞれ外して一段落。

2003/09/17
でまぁサーバー計画の続き。
本当は昨日からやっていたのですが、昨日は新幹線ネタで締めさせていただきましたので、今日の分に。
実はまぁ組み立てで色々トラブル発生しておりました。まずはIDEの不認識。前にメインマシンを組み立て直してパワーアップしたときにやらかしてしまっていたのをすっかり忘れていまして、IDEケーブルの断線したのを再びそのまま使ってしまって大慌てしたという。
そして一難去ってまた一難。ケーブルはその辺に余っていたのを繋いで一件落着になったんですが、今度はPowerOnSelfTestから先に進もうとすると、PCIテストの手前でハングアップ(ビデオだけは動いてるようですが)。この症状、どこかで見覚えが…(汗)勘のいいあなたならすぐ分かりましたね?そうです、BIOS飛び。久しぶりにやってしまいました。今回はイタズラしてないんだけどなぁ。
そんなわけで、サーバー計画はいきなり座礁したのでございます(爆)
とはいえ今回もここで引き下がるわけには参りませんで、今回はBIOS復旧をきっちりやり遂げる必要があります。そこで、今回はそれ専門の業者に依頼することに。で、とりあえずメールフォームから連絡してみました。

2003/09/16
LastRunTEC100
今日は東海道新幹線から100系新幹線車両が消える日です。
思えば今から18年前、1985年10月に試作X0編成が朝夕1往復の博多Wひかりとしてデビューしたわけです。ちょうどその年は、阪神リーグ優勝の年。100系引退の今年も、偶然ながら阪神優勝の年となりました。二者の間にはなにか縁があるのかもしれません。
100系は、自分にとって忘れることのできない車両です。ちょうどデビューの年は高校3年。翌年86年初春には、自分は大学受験のため岡山に行くことになるわけですが、そのとき、せっかくだからと100系に乗って受験に向かったのです。以来、帰省の度に選んで乗る、自分のお気に入りでした。世はバブル景気、いつ乗っても100系はグリーンまで満席で、もちろんあの景色の良い、居心地のよい食堂車も、いつも満席でした。
まさに花形と呼ぶにふさわしい車両でした。今では最高速度の都合で、新型に代わられてしまいましたが、その中身は、いまだに越えられていないと、そう確信しています。0系を含め、現在の300系、500系、700系いずれも、(それぞれ当時の)最速を目指した車両であって、時代が下がるにつれて洗練された中身を持つに至っていますが、ことゆったり感に関しては、様々な部分に余裕のある100系を越えることはできていません。
今、東海道新幹線は速度優先主義となって、次の新型車両もその路線を踏襲した物が発表になりました。今しばらくは100系のような車両の生まれる状況にないことを、そのことは暗に伝えています。しかし、0系時代がそうであったように、速度向上も限界を迎える日がきっとやってくるでしょう。そのときはまた、100系が生まれ出たときのように、新幹線にゆとりを求める声が挙がるのでしょう。

ともに青春を過ごした100系よ、永遠に…

2003/09/15
サーバー計画発動。ということで、うちで余っている部品を組み立てて、一台でっち上げようと言う計画。
まぁ一応パーツは揃っているわけですが、肝心のケースとFDDがない。というわけで買いに行くことに。
とりあえずGOODWILLへ。で、ケースを物色。すると\3980のケースを発見。他のと見比べてとりたてて遜色のある作りとも思われなかったので、これに決定。そしてFDDも購入。組み立ては明日からボチボチとやっていくことに。ただ電源は250Wのモノ。これでP4対応電源というのもある意味怖いモノがありますが。
ケースは買いました。で、中身はこんな感じ…
M/B: AOpen AX59Pro (分かる人は分かるSuper7)
CPU: AMD K6-2 300MHz (これも分かる人は分かる)
DRAM: 128MB x 2 (168pin SDRAM)
VIDEO: S3 VirgeDX 4MB PCI(当時秋葉原で\6000)
HDD: IBM DeskStar 503020 (死にかけ)
NIC: Corega FastEther2 (バスエッジのプリント線が切れかけ)
今回の計画は外向きサーバーということで、最低でもApacheとPerlを動かす予定。で、OSは以前から時々触っては消しているFreeBSDに今回もお世話になることに。
で、FreeBSD.orgを見てみたら、いつの間にやらVersion5まで来てるし(^^;。でもまだできて間もないらしい、packageなんかの対応も不透明っぽいので(多分普通に動くんだろうけど)、とりあえず4.8Releaceですかね、という感じで話を進める予定に。

2003/09/12
ともあれドメインだけ取ってみました。はてさてどーなるか。しかしドメイン取ってもサーバーが…。
しかしいきなり外向けにサーバー公開するわけにもいかんので、しばらくはどこかにスペース取ってドメインを振ることになりそう。やはりローカルで修練を積みませんと。

2003/09/09
久しぶりのにっきになってしまいました。例によって未だにROとかやってるわけですが。
ネットの友人とICQでごにょごにょ。ネタは自宅サーバーとか。いよいよ自分も始めようかなぁとか考えてみたりする。
考えてみたりはするモノの、サーバー立てるにはPCケースが最低限必要となったりしてて、予算捻出はすこぶる困難なご時世だったりするし。難しい。
なんで急にそんなことを考えたかというと、やっぱりこの夏のサーバートラブルが重くのしかかっていたり。いつまで使えるかわからないし、さりとて知らないところに置いておくのもなんだかな、と言うことなんですハイ。
でまぁ自宅サーバとなると回線は当然CATVでして、ダウンリンクとアップリンク速度が違うわけです。色々調べてみて、さらにFTPで実測すると、まぁなんとかなるレベルかなー?理論的にはアップリンクは2Mb/s出てるはず…出てないけど。


halki@halki.net